私たちはガラスをつくることを生業としていますが
何十年やっていても、ガラス作りは難しいなぁと感じます。
ガラスって同じようにつくるけど、全く同じにはならないのです。
あなたたち、プロでしょうがって怒られそうですが、
ガラスってホント、生きものなんですよ。
特に色被せ硝子は鉱石物類や金属類に熱を加えて発色させる「還元発色」により
色がつくられます。これこそがガラスが艶やかで美しい所以なのですが
なかなか一定になってくれないのです。
特にうちで創業以来つくり続けている「銅赤」とよばれる深みのある赤。
これが一番難しいんです。
何が難しいって、時間と共にどんどん変化していきます。
色が消えて透明になったり、現れたり、濃くなったり薄くなってり、と
職人を振りまわす難色です。
色が出るタイミングを見計らって、形は素早くつくりあげる。
簡単そうにみえますけど、実は祈りと戦いなんです。
一期一会のガラス。是非、使ってください。
コメント